私は、バブル経済の真っ只中でビジネス社会に入った、いわゆるバブル入社組です。1989年末に日経平均株価が過去最高値の38,915円87銭を付けたのち、日本社会は1990年代から始まるバブル経済の崩壊へと突入していきました。その後、不良債権問題、ITバブルの崩壊、リーマンショック、東日本大震災、デフレ経済の進行、コロナショックと続き、「失われた30年」となってしまいました。私は「失われた30年」の責任世代であり、これからの日本を「失われた50年」ではなく、「輝く50年」にしていく責務があります。そのためには、日本経済社会の構造転換を本気で進める必要があり、私は「マーケットによるカバナンス機能の向上」をテーマに貢献していくと決意しました。

市場型コーポレートガバナンス、つまり、証券市場(株式市場)を通じたガバナンスとは、株式の売買による株価の下落・低迷が経営者にプレッシャーを与える仕組みである。 日本の株式市場ではすでに取り入れられているとはいうものの、その浸透のスピードは遅いです。私がこれまでの30年間、第一線で携わってきたM&Aの現場力を通じて、株式市場が企業経営の規律機能を果たせるように発信し、マーケットによるカバナンス機能へ貢献していきます。

私は以上の理由で、オリバーグループ株式会社をスタートいたします。

2023年11月吉日

オリバーグループ株式会社
代表取締役 古川 英一